このあいだ『平成30年度 三陸ジオパークフォーラム』に参加してまいりました。
基調講演、エクスカーションや交流会を通し、それぞれの地域が課題を持ち寄ったり来年の再認定審査に向けた取組みの共有や交流を深めます。
三陸ジオパークってなんぞやというと
陸中海岸国立公園(今は「三陸復興国立公園」ですが)みたいなかんじの自然公園ですね~~
美しく豊かな自然や歴史・文化に親しみ、地域資源を再認識し、「学ぶ旅」を楽しめるのがジオパークです。
このあいだ行った北海道の”アポイ岳ジオパーク”なんかは、様似町にあるアポイ岳という山とその周辺がエリア。
一方「三陸ジオパーク」は3県にまたがる広~いエリアを持つ、広域で取り組むジオパークです
なんとなく「三陸リアス海岸のギザギザした海岸線がジオパークかな」ってイメージなんですが、実は岩手県の北部のほう、つまりここ野田村のあたりなんかはリアス海岸ではないのだそうです
三陸でも北部と南部では地形が異なりますが、どういう背景で違いがあるか学びます!
今回参加したのはフォーラムの「エクスカーション」。また聞きなれない横文字が出てきましたが、「体験型の見学会」を意味するそう。
久慈市コース、普代村・野田村・洋野町コース、八戸市の3コースがありましたが、私が参加したのは二つ目の地元コース 35名の方が参加されました!
久慈駅から出発してまず訪れたのは野田村のおとなり、普代村の黒崎展望台。すっごいいい眺め~
普代浜・野田村・久慈市の海岸線と太平洋の雄大な大パノラマが望める場所で、
後の洋野の方もおっしゃってたけど、自分の悩みなんてちっぽけだと思える場所です。
認定ガイドの島川さんが、この景色がどのように出来たのか案内してくれました。
お次は野田村、十府ヶ浦公園のほたてんぼうだい。
野田漁港のある「大唐の倉」(野田層群)は、約3,000万年前の地層です。
白い層は火山灰で、上の層は石炭が採れるそうです。
ちなみに琥珀とか化石が出てくるのが十府ヶ浦海岸の方にある「久慈層群」で、こちらはもっと古い、約8,500~9,000万年前と恐竜時代に属する中生代白亜紀に形成された地層です。
ちなみにマリンローズでお馴染みの野田玉川鉱山は2億年前の地層ですね。地球46億年の歴史とはいえ気が遠くなります。
お次は洋野町大野の牧場の中にたつ「ひろのまきば天文台」
ここは2007年度、環境省の冬期全国星空継続観察によって、日本一星空が見やすい場所に選ばれました。北東北最大級の展望台があります。
この広い牧場は、「大野海成段丘」といって、内陸にあるにもかかわらず元は海で作られた珍しい地形なんです。
およそ80万年前に海底でできた平らな地形が隆起して出来たそうで、貝化石が産出しているそうです。
この大地が海の底にあったのか・・・
12月14日はふたご座流星群もあるんだとか。夜星を見に行きたいなぁ~
認定ガイドの島川芳樹さんや阿部天文台長さんのお話もとても興味深かったです。現地はもちろん、バスガイドの内容も濃厚。あのぐらい博識になるには、日々の勉強が欠かせませんね...!
三陸の面白さを伝えられるよう、次の活動に活かしていければと思います。
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タグ:三陸ジオパーク
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