出張食育教室「ほうれん草学校給食」

今日は、野田村立野田小学校にやってきました。

野田村は小・中1校ずつなので、私の母校でもあります。
(えー、何年前だっけ・・・)


懐かしい


今日は、この4年生のクラスで、出張食育教室「ほうれん草学校給食」がありました。

本日1月24日から30日までの1週間は「全国学校給食週間」で、全国で学校給食の意義や役割について考えるためのさまざまな行事が行なわれます。



というわけで野田村の基幹となる農作物「ほうれん草」について、4年生の皆さんが食育のお勉強となりました~。

ちなみに4年生は26人のひとクラス。お返事もご挨拶も大きい声でえらいなー。


まずは村の農業を担当する、役場の大平さん。野田村のほうれん草生産について。

「野田村は、ヤマセで夏も涼しい独特な気候なので、暑さが苦手なほうれん草生産に向いています。」

「野田村に農家がどれぐらいあるか分かるかなー。農家は230戸。そのうち100戸はほうれん草を育てています。」
(へ~っと驚く生徒さんたち)

「全体でどれぐらいの収穫量になるかというと約113トン、大きなトラックだと、26台分になります。」
(おお~っ)

「お金にすると5600万。1万円だと単純に、5千600万枚分だね。」
(おおおお~っと、ここ一番驚く生徒さんたち(笑))

「しかし農家も減少し、高齢化も進み、それにほうれん草自体の値段も下がってきています。皆さんも興味があれば、ぜひ将来チャレンジしてみてください。」

「ところでほうれん草にも種類がいろいろあって、葉が丸いのやとがったの、病気に強いもの、育つ時期が異なるものなど様々あります。」
「名前はミラージュとか、スーパースターとか、プリウスなんていう名前もあります。農家さんではそういったのを育てわけてるんですね。」
(ほぉー)


次は、ほうれん草を育てている農家の辻鼻さん。13のほうれん草ハウスを持つそうです。

「私は12月から2月まで、冬休み中です。」
(え~いいなぁ!と羨ましがる生徒さんたち)

「でも夏場はお休みなし、朝方から夜まで、寝る暇もあまりないぐらい働きます。」
(え~っ)

「でもねー好きだからやってるんだよ。」

「トラクターで耕して、種蒔いて、水をいっぱいあげて、夏なら3日で芽が出るかな。それを出荷できるぐらいになるまで待つの。簡単に思えるでしょー」
(うんうん)

「でも、虫に食われたりもする。カビとか、病気との闘いもある。始めの年なんか本当にいっぱい虫に食べられちゃって、なんでそんなに食べるんだ!って、虫をつかまえて聞いたんだ。」

「でもね、苦労して作ったほうれん草のおかげで車も買っちゃったしね、みんなが美味しいなぁって食べてくれるためにやってます。こりゃーやめられないなーって。」

そして生産者さんからの「みんなは、ほうれん草好き?」という問いには、
「好き~!」と元気な声がたくさんあがりました。美味しいよね、甘くって!


そして、給食センター栄養職員の村田さんから、今日の給食の献立を紹介。

今日の献立は、岩手産雑穀とゆきちから(強力粉)の雑穀パンに、牛乳、野田ホタテフライ、春雨スープ、ほうれん草のツナサラダ、ゼリーだそうです。
うわー、美味しそうだなー


さぁ、みんなたっぷりお勉強もしてお腹も空きました。
さっそく給食の配膳が始まります。

待っている間にふと掲示物を見ると・・・おっ、「好きな食べ物ベスト2」「給食で好きなメニューベスト5」が。どれどれ。

給食で好きなメニューベスト1は『さわにわん』・・・? 何??

給食センター栄養職員の村田さんにお聞きしてみたところ、
「豚肉に、カイワレや人参大根なんかの細切りのお野菜が入ったしょうゆ味の汁物です。それだけなんですけど、どうして人気なんですかねぇ?(笑)○○くん、なんで?」
○○くん「とにかく美味しいから!」
うーむ、さわにわん、野田小で人気のようです。

それにしてもピーマンがランクインして、ナポリタンや焼きそばはランクインしないのか・・・。ううむ。


せっせと配る配膳係さんたち。


用意も出来たので、いただきます!!(ちなみに私は、いただきません!・泣)


今日は講師をして下さった方々、校長先生、村の教育委員長と一緒にいただきます。


ちなみに今日のほうれん草メニューは、寒じめほうれん草・レタス・にんじん・コーン・ツナをマヨネーズソースで合えた“ほうれん草のツナサラダ”。美味しそう!

彩りも綺麗で、これなら小さい子も喜んで食べそうだな~~。

雑穀パンも美味しかったそうです。ちなみに牛乳はたのはた牛乳。ウチもたのはた牛乳です!

そしてデザートは給食週間フルーツゼリー。



生徒さんたちは美味しそうに給食を口に運んで、お皿を次々と空にしていました。

この後残ったホタテフライでジャンケン争奪戦。いつの時代も変わりません。


というわけで、生産者への感謝や、郷土の食材への理解が深まった本日の出張食育教室でした。

給食を通して、子どもたちは色んなことを学びます。でも、家庭でも、しっかりと郷土の食卓を伝えていきたいもの。給食は給食の役割があり、家庭の食卓は家庭の食卓の役割がある。子どもたちの美味しそうに食べる姿を見て、そう思ったのでした・・・。



ところで、みんなの椅子の足がテニスボールだったのに妙に感心してしまったのでした。

さぁ、今晩はほうれん草だ~!
(haru)

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※記事の内容は取材当時のもので、最新の情報とは異なる可能性があります。最新情報は直接店舗等にご確認ください。

Comment [1]

No.1

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ま・え・さ・わ牛・・・!!子どもたち、ウラヤマシイ!

それにしても調理員さんって、そんなに少人数なんですね。すごいなぁ。

給食で出た物をたべられるか?は、家庭で普段食べているか(食わず嫌いではないか・・)も関わってきますよね。「出されたものは有り難く食べるもんじゃー!」という精神は、しっかり教え込みたいものです。。

ステフさんのところは好き嫌いがないということで、お母さんも安心・なによりですねっ。

テニスボール、みんな付けてるんだぁ?。椅子が静かでイイ!アイディアですね。

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