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野田村の未来とのだ塩

道の駅のだの観光物産館ぱあぷるから、“のだ塩”が消えていました!

しばらく1日10個限定販売でつないでいたのですが、とうとう在庫切れに・・・。

津波で「のだ塩工房」が流失したために、今はお塩が作れないのです。。
物産館の主力商品で、野田村=塩とまでなり軌道にのってきた矢先の震災でした。


ところで、先日も伺ったマリンローズパーク野田玉川さんのところにある公園の一角にある、この薪の山。

見てください、この量!!

すごい量!


これは現在、高台(国民宿舎えぼし荘)に建設中の
新「のだ塩工房」で塩炊きに使われる薪なんだそう。


先月9月末から1か月間・・・緊急雇用の4人の皆さんが、朝から晩までがんばってがんばって薪割りをしています。

一定の長さに切る人。

それを割る人。

それを積む人。地震でも崩れないように積む技術。

「大体が黒松かな。99%以上。」


まだまだ山のようにあります。


以前の“のだ塩”は、鉄鍋の海水をバーナーで煮つめて作っていました。
暑くて大変そうでしたよね。。


新工房では、薪をくべて煮詰める昔ながらの方法・・・かつて十府ヶ浦海岸などで行われていたような方法で作るんだそうです。

イメージ (こんな窯ではないそうなんですが...)

高熱で短時間に煮詰めた時にくらべ味もさらにまろやかで美味しくなるのだとか・・・。
廃材を使い、灰もあまり出ないということからエコロジー。重油の価格変動にも左右されません。


ところでこの薪の木、どこから来たのかといいますと・・・

十府ヶ浦海岸にあった防潮林なんです!



かつては海沿い・堤防の後にびっしりとあった防潮林。
どんな感じだったかというと、下の写真は役場広場前の消防から海側を撮った震災前の写真(野田村役場提供)で、この写真に写ってる範囲で今残ってる家は2~3軒あるかないか・・・。


津波で大半の黒松が町の方へなぎ倒され&なぎ倒しながら流れたのですが、のこった木材でも相当な量。
これを運びだし、“のだ塩”の塩炊き薪に再利用されることになったそうです。


新工房の完成予定は平成24年1月末
従来の工房よりも多く(1.5倍程度)製造できる予定だそうですが、
まったく新しい窯でのスタートになるため、はじめの数カ月は試運転と試作。施設ができてもすぐには製品化にはならないそうです。


パッケージも新たにし、「3.11までの販売再開が目標」という新・のだ塩。
販売再開をたくさんの方が心待ちにしてくれているでしょうか。

ええ、私は心待ちにしています!!


毎日頑張って薪を割り続けている皆さん。

がんばってください~~!



※天然塩「のだ塩ベコの道」は在庫切れとなりましたが、のだ塩ソフトクリームや、のだ塩ラーメンなどの加工用お塩は確保していたため、そちらはまだ大丈夫です!ぜひぜひご利用ください。


【のだ塩製品、のだ塩工房についてのお問合せ】
TEL:0194-78-4171(観光物産館ぱあぷる)

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タグ:のだ塩工房, のだ塩工房, 観光物産館ぱあぷる, 十府ヶ浦, 震災と復興

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※記事の内容は取材当時のもので、最新の情報とは異なる可能性があります。最新情報は直接店舗等にご確認ください。

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