2011年3月11日に発生した東日本大震災から、もうじき9年が経とうとしています。
この世界中を震撼させた津波の被害に、全国各地、また海外からも多くの励ましや援助が差し伸べられました。
でもその感謝をどうやったら伝えられるのでしょうか?
このありがとうの心を、ニューヨークにわたって伝えようとする人たちがいます。
東日本大震災から9年となる来月11日を前に、アメリカ・ニューヨーク市マンハッタンにある日系人会館で8日に行われる「3.11追悼式」(ほくほく会主催)へ、岩手県出身のシンガーソングライター松本哲也さんと共に野田村のグループ『のだ千年の松』の8名が参加されることになったそうです。
シンガーソングライター・松本哲也さんは、復興炊き出しキャラバン「いわて三陸復興食堂」の代表をしており、震災の年の11月には野田村でも開催していただきました。
『のだ千年の松』は震災後に失われた防潮林を再びよみがえらせるために、また東日本大震災を千年後の子供たちに伝えるため発足された村内のグループで、サポーターも含めると100名ほどで構成され、これまで600本の苗木を植樹されています。
また少しでも支援への感謝を伝えたいと、平成29年には皇居勤労奉仕へ参加されています。
今回の渡米は松本哲也さんの一言が始まりで、ニューヨーク日系人会館での追悼式への参加が決定。
松本哲也さんのライブのほか、福島、宮城、岩手の3県から被災地レポートを報告するそうですが、岩手のレポート発表は『のだ千年の松』の代表である坂本久美子さん、また村内在住の高校生2名が行うことになっているそうです。
今回参加するのは、村内の民宿「苫屋」の店主である坂本さんご夫妻と、村内在住の村地域おこし協力隊の山口さん、同じく村内在住の高校生が2名、そしてボランティアや植樹活動で関わりのできた村外在住のメンバー3名の計8名。
前列左から坂本充さん、金野大介さん(盛岡市在住)、坂本久美子さん、後列左から村地域おこし協力隊の山口光司さん、小林あずみさん(秋田県在住)。
松本哲也さんは「NYの皆さんへ、感謝と、復興に向かって力強く生きている岩手沿岸の今をライブを通して伝えたい」としており、また『のだ千年の松』の坂本久美子さんは、「海を越えた日本へ支援してくれた海外の方々へ感謝の心を届けたい。震災当時幼く記憶が薄れていくであろう若い人たちにも、こういった機会を持つことで思い出に残し、後世に語り継いでいけるようになれば。」としています。
ニューヨーク市と近郊在住の東北6県・北海道出身者で構成される連合会「ほくほく会」が主催する3.11追悼式は、震災の翌年から毎年行われており、野田村から参加するのはこれが初ということです。
<お知らせ>
- 村では昨年に引き続き、3月11日(水)に十府ヶ浦公園 展望・休憩ゾーン ほたてんぼうだい前「東日本大震災大津波記念碑」前にて献花台を設け、追悼行事を行います。詳しくは村(0194-78-2111)へお問合せください。
- 民宿「苫屋」は3月13日まで冬季休業中です。
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タグ:震災と復興
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