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のだ塩工房

陸中野田駅から車で2分程度、野田港のすぐそばに「のだ塩工房」があります。


今日は久しぶりに青空を見れました!きもちい~い。


道の駅のだにある観光物産館でもおなじみの
天然塩「のだ塩」を作っているところです。


今日は、海からの天然塩づくりの見学にまいりました!
説明をしてくださった工房の塩づくり職人・泉沢雅胤さんです。

この野田村は400年ほど前から盛んに製塩が行われていました。


「塩ベコ」、かつて塩を背に遠く岩手内陸・秋田県鹿角地方まで歩いたというベコ(牛)と牛方。
その道はシルクロードならぬソルトロード、「塩の道」と呼ばれています。

(上写真:道の駅のだにある牛方とベコのモニュメント。)


それが明治38年からは塩の専売制となり、明治43年にはすべての製塩は廃止されました。

そして平成、地元の青年会で結成したグループが
村の貴重な歴史や文化を掘り起こす地元学をきっかけに塩づくりを復活。

はじめは村のイベント等で塩づくりを披露するにとどまっていたものの、
やがて「この塩がほしい」というお客様のご希望を受け、平成15年に生産・販売が開始されました。


のだ塩は、昔も今も汲み上げた海水を鉄鍋でじっくりと煮詰める「直煮法」

十府ヶ浦の海水は石灰分が多いので、ひしゃくですくってザルでこし、石灰分等を除去します。
これを地道に繰り返すことで、雑味のない、きれいな塩の結晶になります。



当時こそ燃料は薪だそうでしたが、今はバーナー。
バーナーの熱や海水の蒸気で、あまり広くない工房はむせ返るよう。
昔は一昼夜かかっていたといいますが、今は火にかけるのは約7時間だとか。

上の写真は夕方のもの。
もうバーナーの火は切っているのですが、余熱でブクブクと煮立っています。
塩の出加減を見はからって火を切り、自然に冷ますのだそうです。
余熱があるため、この火を消すタイミングも大事なんだそうです。


そしてこちらが数日後の朝。すっかり冷めて、塩ができています。
お塩だ~!

塩の結晶がキラキラと光っているのがわかります?

出来立ての塩をちょっと頂いて、舐めてみました。
塩味がなめらかで、ほんのりとした甘みがあり、そしてすーっとなくなっていきます。
普通お塩をなめるとまさに「塩辛い」というかんじで、後味もしょっぱいんですよね。。

今日はずーずーしくも「塩むすび」ならぬ「白米むすび」を持参しちゃいました(笑)
のだ塩をちょんちょんと付けて食べてみると、これがウマイ!!


結晶化したお塩を、窯から上のほうだけすくい取ります。
下の層もお塩なのですが、上部の出来の良いところだけすくうのです。

ちなみにどれぐらいの量ができるかといいますと、およそ12~13kg。
ですので2基分で25kg前後。
1トンの海水から、それぐらいしかできないそうです。
思ったよりずっと少ないですね。。

このお塩の水分(ニガリ)を切って、3日程度自然乾燥。
そしてふるいにかけ、一つ一つ不純物を手で取り除き、やはり手で袋詰めされ、ようやく「のだ塩」が完成します!

手がかかってます。。


ちなみに、このニガリをお豆腐に使って作っているお豆腐を、
十府ヶ浦海岸(国道45号沿い)にある安来(あんくる)直売所で買うことができます。
のだ塩の塩分・旨味がしみこんだニガリはお豆腐の味をさらに美味しくしてくれるのです。


今回は塩づくりの一部だけ見せてもらいましたが、
塩作りの大変さがよ~く分かりました。

泉澤さん、詳しくお話しを聞かせていただいて、
ありがとうございました!!


★塩づくりの窯は毎日稼動しているわけではありませんので、
ぜひ見てみたいなという方はお電話でお問い合わせください。
お問い合わせ先はこちら↓
【観光物産館ぱあぷる】0194-78-4171



のだ塩は、道の駅のだ内にある観光物産館ぱあぷるでお買い求めいただけます。
お菓子やラーメンなど幅広い商品にも利用されていて、
同じく道の駅にあるソフトクリームハウスでは「のだ塩ソフト」が大人気。
のだ塩は食べたことがないという方でも、塩ソフトなら食べたことのある♪という方は多いのでは☆

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タグ:のだ塩工房, のだ塩工房, 観光物産館ぱあぷる, 観光物産館ぱあぷる, 道の駅のだ, 道の駅のだ, 陸中野田駅

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※記事の内容は取材当時のもので、最新の情報とは異なる可能性があります。最新情報は直接店舗等にご確認ください。

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