この私、野田村に住みはじめて、「凍み芋」という言葉を初めて聞きました。
私の近くにいる友人や知り合いに聞いても「知らないよ。」という方ばかり。
地元の人でも食べたことがない方が多いようです。
そこで村にある産直、“スマイル直売所”へお邪魔して、聞いてみたらゴソゴソっと、冷凍庫から出してくれました。
この「凍み芋」は、凍み大根や凍み豆腐と同様に、この地域の気候を生かした
郷土食です。
ジャガイモを寒風で干して、粉にし団子状にしたもの。
北国の冬の寒さを利用した保存食で、北海道や青森・岩手の東北地方で見られるそうです。
『凍み豆腐』『凍み大根』は、昔からよく知っていたものでしたが、
ナント!!『凍み芋』なんてのもあったんですね。
そこで、役場の方に『凍み芋』を作っている方を紹介していただき、
お話を聞きに行ってきました。
実際『凍み芋』は、1月に入ってから作業を始めるそうで、実際の写真はご紹介できません。お許しください。
今回お話をしていただいた野田村明内地区、川畑りえさんです。
とても元気で、ハキハキと話してくれました。
川畑さん 「昔ね、おやつにこの凍み芋を食べたんだよ。あの時は、
ほんとに貴重なおやつで、70歳すぎてから昔のことを思い出して
作ってみようかなぁと思って始めたんだよ。」
という川畑さん。
70歳過ぎてから始めて、元気なうちは作り続けたいとおしゃっていました。
川畑さんのファンもいるらしく、冬になると「凍み芋、今年もお願いします。」という声もかかるらしいです。
芋を戸外で固くなるまで凍らせる。
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固くなった芋をお湯に入れて皮をむく。(手でツルっとむけるそうです。)
↓
皮をむいた芋はを紐にネックレス状に繋いでいく。
だいたい、30個~40個を1本にまとめるそうです。
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その束ねた芋を、川にもっていき流水につける。(5日~1週間)
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流水につけた芋は、屋根がなく、雪や風、日が射す所に半月干す。
その後、雪や雨があたらない場所に1ヶ月~1か月半干す。
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芋がカサカサしてきたら紐からはずして臼で搗く。
ボスボスと粉が出てくるんだよ~(^o^)と川畑さん。
その粉をふるって、きれいな粉になる。
粉にすれば何年も持ち、虫もつかず、いい保存食なんだそうです。
そして、小麦粉・砂糖・塩・芋の粉にお湯を入れて、いも餅をつくります。
そこで、スマイル直売所で買ったいも餅を入れて、お吸い物を作ってみました\(^o^)/
簡単に、家にあった野菜を入れて作ったので、シンプルです(^^♪
牛蒡や椎茸などを入れたらもっとおいしくなるなぁ・・。
と個人的な意見です。
明日から始まる、秋のスマイル大収穫祭!!
こちらで、11月3日(日)に12:30~「凍み芋」を使用した『凍み芋団子汁』を限定販売します。野田村の郷土食をぜひ、食べに来てください。そして、これからの季節産直で、「凍み芋粉」を見つけましたら、チャレンジしてみてください。
(あっこ)
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