野田村の「道の駅のだ」にある産直ぱあぷるさんの人気商品といえば、「しだみだんご」。
”しだみ”とはドングリのこと。
ワタクシも大好きなお団子です!
昔からあるお団子ですが、どんな方が作ってるのかな~?
と、いうわけで訪れたのは、野田村の港地区(野田港のある方)にある加工施設。
しだみだんごを作っていらっしゃるのは、「しだみ伝承グループ」という5名ほどのグループだそうです。
よく見るのより大きめで長細いなぁ
「どんぐり」とは、ブナ科の木の実の総称。
日本には20種類以上のブナがあるので、ドングリも20種類以上あることになります。
”しだみだんご”に使用するドングリはミズナラやコナラを使用されるそうですが、
今まさにドングリ収穫シーズンだそうで、時間を見つけては拾いにいかれてるそうですよ。
ドングリ拾いは、しゃがんで手で地道に拾うんだそうです。
ひぇ~、材料の調達からやってるわけですね!! (゜ロ゜)
そのドングリをよく乾燥させて、硬い皮をむきます。
これも手作業で一つ一つ剥くそうですよ。(゜ロ゜)
↑皮をむいたドングリ。茶色いピーナツみたい
ドングリは「タンニン」が多く含まれており渋みが強いので、アク抜きが必要です。
水を何度も取り替えながら、灰水でしぶみをとりながら柔らかくなるまで長時間煮ます。
なんと十何時間もかかるので、煮るのは1日仕事だそうです。(゜ロ゜)
そして煮たドングリを「こしあん」にして”しだみあん”を作り、黒砂糖に塩少々、白砂糖で味付けします。
ちなみに、味付けしない(煮ただけの)ドングリはあまり味がしないとか・・、でもミズナラの木の香りが少しするかな?とおっしゃっていました。
この日はもう産直用の商品は作り終わったところで、
取材のためにわざわざ作ってくれました!ありがとうございます!
ピンポン玉ぐらい?に丸めておいた”しだみあん”を先ほど作った皮で包んで、さっさっさっと丸めて・・・
そうそう、演歌歌手の石原詢子さんも、NHK BSプレミアム「きらり!えん旅」のロケで、このしだみ団子づくりを体験されていったそうですよー!(ドングリ拾いまでされたそうです!)
う~ん、美味しい!(ノ≧ڡ≦)
木の実の味と黒砂糖がよくなじんだ味で、やさしい、ほっとする味です。
小麦粉でつくったお団子はムチムチ・モチモチした厚めの生地が特徴ですが、反射ストーブやトースターやちょっと焼けば、香ばしくさらに美味しさUP♪
わが家ではたくさん買ったり頂いた時は、冷凍保存します。
レンジで解凍&温めれば(目を離さないでね)できたてアツアツの美味しさが復活します♪
野田村は海沿いでヤマセなどの冷害もあり、お米があまり取れなかったのだそうです。
その対策として、雑穀や、栄養価の高いドングリを工夫して食べたとか。
『しだみ伝承グループ』(食の匠)の小谷地ハヨさんは、先輩であるおばあさん方からドングリを煮て食べる方法を習ったそうですが、当時は煮たどんぐりをきな粉砂糖で食べていたんだとか。
「しだみ団子」として商品化したのは今あるグループの皆さんなんだそうです。
「こんな食べ方を根っこから考えた、昔の人はすごいよねえ」
30年以上お団子を作り続けているという小谷地ハヨさん。
そして、もともとは市日やイベントで販売していたものを、平成4年にできた「観光物産館ぱあぷる」で販売するように。(その2年後「道の駅」指定)
そして今は、その隣に建った「産直ぱあぷる」の看板商品となっています!
「毎日朝早くから作るのは大変だけど、続けていきたい」とおっしゃっていました。
”よもぎだんご”や”ひゅうじもち”も人気だとか
ワタクシも全部好きです!(まよっちゃう)
ちなみに毎月16日に野田村の愛宕神社参道広場で開催されている市日にも出店されています。
というわけで、今日は野田村の『しだみ団子』のご紹介でした。
とっても、とっても手間がかかっているのがわかりましたね・・・!(゜ロ゜)
ドングリってどんな味??と気になった方、
道の駅のだ内「産直ぱあぷる」でぜひお買い求めになってみてくださいね。
2個入り200円です★
「きらり!えん旅 ~石原詢子 岩手・野田村へ~」、NHK BSプレミアムにて、今晩7時30分から放送です。BSが映る方、もしお時間がありましたらご覧ください!
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