恐ろし~い形相の面 こんなのが来るんだから・・・
野田村の「なもみ」は、秋田「なまはげ」とルーツは同じで、家内安全・無病息災を祈願するものです。
病気や悪霊を追い払うありがたい神様の使いで、小正月に雄たけびを上げながら家々を巡り、子どもに悪事をしないよう戒めます。
孫 「おばあちゃんが子どもの頃も鬼いたの?」
ば~ば 「いたいた。ば~ちゃんが子どものときは、なもみに抱えられて外まで出されたよ。今のなもみは行儀良くなってなぁ。そうそう、ば~ちゃんも鬼になったし。」
孫 「?」
おばあちゃんの時代には若い女の子も鬼に扮したそうですが、現代の「野田村なもみ保存会」は村有志の若者(主に成人男子)により構成されています。
活動は主に小正月の年1回。今年は40人ほどのメンバーが集まったそうです。
なもみさんはもちろん、着付けをしたり、車の運転をして連絡したりと、フォローをするそうです。
久慈在住の方が手編みで作ったなもみの衣装。
震災後に新調したものなのでとても綺麗ですね!
震災後に新調したものなのでとても綺麗ですね!
やっぱりこの面がいいなー
なもみさんは今年は12体!関西の大学生の方が1人体験されていきました!
衣装がとってもよくお似合いです!!
(頭部は自主規制)
(頭部は自主規制)
メンバーでお神酒を頂き、予定より若干遅れて夜6時半頃――
雨が降る中、さぁなもみが出陣です!!
迫力満点
ちなみに訪問するお宅は村内情報配信サービス等で事前に募集するシステムですが、今年は約25件のおうちが襲撃され、なもみの怒鳴り声と子ども達の泣き叫ぶ声がご近所に響きわたりました。
4体も家に来た!!狭い(汗)
「「「「うぉ~!!きがねえワラスはいねえが~!!!」」」」
「ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい(泣)」
「いい子にするか!」
「はい...」
「ほんとか! またくっからな!」
子どもは涙を流しながら、いい子のお約束をしていました。
この風習は各地にありますが、
昨晩はたくさんの子ども達が泣いたかな??(;´-`)
(面等をご支援をいただいた秋田県男鹿市では、大晦日に行うそうですね!)
一時は途切れた伝統行事を保存しようと30年前から活動している「野田村なもみ保存会」。
ご挨拶では「今年もこうしてできることが嬉しく思う」とおっしゃっていましたが、さまざまな皆さんのご支援と、地域の人達の協力があって、未来の子ども達へと継承されていくんですね(・∀・)
現代を生きる子どもたちには「お天道様がいつも行いを見てる」「悪いことをすれば罰があたる」、そんなことを教えるのも大切なことなのかもしれません。
「なもみに会いた~い!」という方、三陸鉄道のこたつ列車に乗ってみてはいかがでしょうか♪
もちろんこたつ列車になもみが出るなんて、お子さんには知らせずにね!
-こたつ列車データ-
三陸鉄道 2014年度こたつ列車〔運転日〕2014年12月6日~2015年3月29日までの土休日
〔運転区間〕久慈=宮古(上下)
〔編成〕こたつ車両(指定席)+ 一般座席車両(自由席)の2両編成
〔運賃料金〕久慈―宮古 片道運賃1,850円、指定席料金310円
〔車内イベント〕途中区間で「なもみ」が登場します
〔ご予約〕指定席の予約は、乗車日の1ヶ月前9時から電話での受付
三陸鉄道株式会社旅客サービス部 0193-62-8900
詳しくは三陸鉄道ウェブサイトをご覧ください。
-出演情報-
国立劇場 小劇場(東京都千代田区)4月民俗芸能公演「東北の芸能Ⅵ ~みちのくのオ二~」2015年4月11日(土)
演目・主な出演者・・・宮城県 「大室南部神楽」、岩手県「鬼剣舞」、秋田県「男鹿のナマハゲ」、岩手県「野田村のなもみ」、山形県「黒川能」
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2015/4038.html
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