苫屋(とまや)さんは、知る人ぞ知る、野田村は日形井地区にある築150年の南部曲り家民宿&カフェです。
野田村民はさすがに知っている方が多いと思いますが、お隣の久慈市さんなどに行ってみると、「えっ、なにそれ?」と、知らない方も多いです。知っていても、地元民だからこそなかなか行かないという方も多いでしょう。
でも、こののんびりした空間に癒されに、気さくな坂本夫妻とおしゃべりをしに、美味しいケーキセットを食べに・・? ご近所の方も日々訪れます。
先日『アジア民族造形館』や『アジアの広場まつり』の記事でもご紹介した、野田村日形井地区。道の駅のだからは車で15分ぐらいです。(駅から出ている村営バスもあります)
今日はあいにくの雨。でも、お花がいっぱい・・・。そして木の生えた茅葺き屋根。
ちなみに下の写真は、苫屋さんのすぐ近くです。
新しくなったばかりの茅葺き屋根。床屋さんから出てきたばかりみたい!
天気が良いと、黄金色の茅葺きと青空のコントラストがまたいいんですね~
苫屋さんには電話もない。テレビもない。宿泊予約はなんと葉書き。
しかしその魅力が口コミで伝わり、全国から泊り客が来るというスポットです!
苫屋さんでは、ランチのみもOK。予約は特にいりません。
(2010/12/16追記 今年から冬期は休業となるそうです。ご注意くださいませ)
日替わりランチの内容は、そのときどきの材料で決まるのでおまかせメニュー。材料はご主人夫婦が無農薬・不耕起で育てた野菜などを使った創作料理。
待っている間に、囲炉裏で焼かれる手づくりのパンが並べられます。パンは小麦粉を水車で挽いた粉を使用。(水車は、苫屋の近くのアジアの広場にあります)
「放っておいたらこげちゃうから、見ててね~」とニコニコ顔のご主人。
このパンがあま~い!美味しい~!
小麦の甘さ、ふわっとしたところに、カリッとした歯ごたえが!向に居た女性のお客さんたちも「このパン美味しいっ!!」と大絶賛。
たまに女性の4人ぐらいのお客さんなんかが、囲炉裏席ではなくこちらのお座敷席のほうでおしゃべり&ランチをしているのを見かけます。
どこの国のものかな。インテリア小物も味があるものばかり。
今日の日替わりランチの前菜は、“キツネうるい”こと、あまどころ(葱の白髪ねぎみたいなの)、菜の花、シドケ、マヨネーズと椿油のドレッシングがかかったコゴミ、ワサビの酢漬け。そしてケツメイシのお茶。
ほろ苦い春の味、シャキシャキした歯ざわり、ピリッと辛いワサビ。味の変化が楽しい。
ケツメイシはこのあたりにないから、育てているんだそうです。
ケツメイシ・・・あの音楽グループの?と思いましたが(笑) ケツメイシは毒出し効果のある薬草なんだそうです。
さぁ来ました♪
今日のランチは、ヤーコンと竹の子と野菜のトマトシチュー、山菜。
この竹の子は、お客様が毎年送ってくださる食材なんだそうです。
苫屋さんからはこの囲炉裏で大根(たくあん)をいぶしてつくった「いぶりがっこ」を送る仲なんだそうですよ。素敵ですねー。
噛みしめる竹の子や、お豆、お野菜の味。美味しい・・・
そして山菜には奥様が大変ご苦労なさったエピソードを聞かせてくれた(笑)椿の酢(酢醤油)がかかっています。
教わったものばかりではなく、自分で試行錯誤して作っていらっしゃるそうで、「作ってるときは楽しいのよね。次からはもう少し工夫して作るわ!」と笑いながらお話ししてくれました。
今日のお昼は他に女性のお客様方もいらっしゃっていて、にぎやかな苫屋でした。
静かなときですと、この時計がカッチ カッチ・・と時を刻む音と、囲炉裏の焚き火がはぜる音がします。
ランチはコーヒーor紅茶付き。今日は、囲炉裏で無農薬のコーヒー豆を焙煎した挽き立てコーヒー。(ちなみに食器はのだ焼です)
デザートに山ぶどうソースのかかったチーズケーキを注文。私は苫屋に来るとぜひこのチーズケーキ(&コーヒー)を食べたくなるのです!!濃厚なのにしつこくない味で、う~幸せ。ああ食べきっちゃうのがもったいない・・・
ちなみに今日のもう一種類のケーキは、バニラアイス(かな?)を添えたバナナパウンドケーキでした。
先ほど女性のお客様方もいっしょ・・・と書きましたが、実は、盛岡より野田村を取材しに来ていただいた方々だったんです!
どこの取材かといいますと「チィキーズ」さん。「行って知って得するいわて」というウェブ掲載の記事ですから後ほどご紹介できると思います!
どんなふうに野田村を紹介していただけるかとっても楽しみですよね^^
気さくな坂本ご夫婦と女性の取材陣(?)、おしゃべりに花が咲き、
のんびりしながらも楽しい時間でした。
-お店データ-
苫屋(とまや)
〔宿泊〕1泊2食付6,000円(税込)~
〔カフェ・ランチ〕午前9:00~午後6:00、月曜定休(冬季以外はご予約は不要です)
〔定休日〕月曜(但し、月曜日が祝日の場合、また、ご予約があるときは営業します。)
※冬期間休業がございますのでご注意ください。
〔住所〕〒028-8201 岩手県九戸郡野田村大字野田5-22
〔交通〕三陸鉄道北リアス線陸中野田駅から車で15分。村営バス(100円)日形井下車、徒歩3分。
→Googleマップで詳しいアクセスをチェック!(アジア民族造形館の近くです)
※他、宿泊や冬期休業期間についてのご案内などは、野田村観光協会ホームページをご覧ください。
■6月5日(土)午後6時より、苫屋リニューアル後・初ライブである
黒澤博幸による演奏語り 津軽三味線始祖「仁太坊伝説」が行われます。
詳細は後ほどご紹介いたします!!
(→5/21追記 ライブ情報・フライヤーを掲載いたしました)
»野田村観光協会ウェブサイト
Comment [1]
No.1noda-kankoさん
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苫屋さんは、もともとがすごくいい雰囲気なので、上手くなくてもいい感じに撮れるんです(笑)
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